山の温泉での冬のもう一つの楽しみといえば、やはりスキー(最近はスノボのほうが多いか?)である。とはいえ、昔を思い出したりしながら調子に乗って滑っていると、運動不足の身ではすぐに足がパンパンに張ってしまう。宿に帰り着く頃には、だるくてだるくて大変だ。
ここで温泉である。源泉掛け流しの湯に足を伸ばして浸かれば、不思議と張りが楽になってくる。凝った筋肉がふっとほぐれて、血の巡りが良くなるのが実感できる。冷えた身体が芯から温まる。翌日の筋肉痛も軽くて済むような気がする。もちろん、たっぷり運動してから風呂に入っているので、いつもよりビールが美味いという"効果"もある。ホテルのユニットバスやシャワーだけではこうはいかない。
スキーは滑るだけでも十分に楽しいのであるが、温泉が組み合わされてはじめて完成する遊びではないか、とさえ思っている。それほどスキーと温泉の相性は素晴らしい。先の山形の温泉も、近くにスキー場があって冬はスキー客で賑わう。他にも、群馬・草津温泉や北海道・ニセコ温泉郷など、スキーと温泉の組み合わせを高いレベルで楽しめるところが他にもたくさんある。
そして、そのときの温泉は、できれば源泉掛け流しを選びたい。お湯に浸かっているだけで、大自然の力を実感できること請け合いである。
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